ラジメモ日経+第一

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日本に増え続ける中国人、これからどうなるのか?『日本の中国人社会』著者の中島恵さんがラジオで解説!


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今日のおすすめポイント

  
http://www010.upp.so-net.ne.jp/keinaka/book/img/book_13w.jpg今日は、本の雑談という番組から、中国に関する話題です。最近は、観光客だけでなく、実際に日本で働く中国の人を良く見かけるようになりました。しかし、巷のニュースでは、マナーの悪さや中国の人の気質みたいな話題ばかりが取り上げられて、はっきりいってイメージは良くないと思います。
  
でも、『日本の中国人社会』という本を書いた中島恵さんの話を聞くと、そのイメージは少し変わりました。それだけでなく、中国人と見下すような意見を言っている日本人の方が、なんか滑稽に見えてきます。中国の方々は、確かに非難されるべき面も大いにあるかもしれませんが、その分、幼少期からすべてを犠牲にして努力して戦っているそうです。産まれたばかりの自分の子供の枕元に、『大学受験まであと〇〇日』なんて、僕は冗談でも書けません。それを良しとするかは別として、その気合いに驚かされました。これを知らずして中国の人を非難してはいけない、日本人ももっとがんばらなきゃダメだと思いました。


  



  
~contents~

  
  

ラジオ本編メモ

  

彼らを突き動かすもの

  
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中国と言えば、やっぱり勉強熱というのが話題になると思うんですけれども、本書の中でも『彼らを猛然と突き動かしているのは、社会の激しすぎる変化についていかなければいけないという焦りや向上心、渇望のような目に見えないものだ』という記述があります。これは一体どういうことなのでしょうか?
  
中国に住んでる中国人でも、中国全体の激しい変化というのには、ついていけてないなって思っている中国人がすごく多いんです。それは、目に見えないものなので、はっきりとは分からないんですが、情報のスピードであったり、世の中の変化であったり、そういったことで『知らない』とか、『ついていけないな』と思うことがすごく多くて。そういう中国人が、焦ってなんとかついて行こうってことで勉強するんですけど、そういった姿を垣間見ている、日本に住んでる中国人も『これは大変だ。中国に帰ったらもうついていけない』っていうことで、中国の親戚とか、友達の様子を見て、彼らも日本で中国について勉強をしたり、あるいは、日本の中に住んでいても、日本のことをいっぱい勉強したりとか。そういうことはすごくあるんじゃないかなっていう風に思います。
  
  

中国の教育事情、幼少期から大学受験を意識

  
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大学受験を例に挙げるとすると、実際に、いつぐらいから勉強し始めて、毎日どのような生活を中国人の学生は送るような感じになるんですかね?
  
冗談でよく言われるのは、生まれて、新生児室と言うか、病院の生まれたばかりのベッドの頭のところに、冗談で、大学受験まであと2,000何日という紙が貼ってあったりとか、生まれた時から、大学受験、もうカウントダウンが始まってると。そういう冗談もあるくらい、中国人は大学受験というのがすごく大事だと思っていて。もう、そこ一本しか登竜門がないというか、いい大学に行くことがいい人生を送れるんだっていう風に思ってる人がすごく多くて。
  
都会の人は、幼稚園に入る時から、英語幼稚園に入るか、普通幼稚園に入るか。金額も大きく違いますし。そこで、一つの選択肢となっていて。じゃあ小学校はと言うと、大学附属小学校とか、良い小学校に入るために家族で引っ越しをしたりとか、あるいは、お母さんと子供だけ引っ越しをしたりとか、都会ではすごく多いですね。小学校の時の習い事は、北京や上海ですと、一か月平均すると6万円から9万円ぐらい。
  
塾代と、習い事。ピアノとか。で、田舎の方ですと、そういう習い事は数も少ないし、できる人は少ないんですけど。その代わり、学校に残って夜遅くまで勉強すると。
  
中国では、塾ビジネスみたいなものは少なくて、小さな宿がいっぱいある。それぞれの宿の人が、小学校が終わる3時半ぐらいになると、塾のアルバイトの人とか、お母さんや、あるいは、おじいちゃん、おばあちゃんやお手伝いさんが小学校に迎えに来て、塾へ連れてくと。そういう事をやってる人がすごく多いですね。田舎だと、学校にずっと夜9時10時まで残って、中学になると、11時ぐらいまで学校に残って勉強して帰ると。で、朝も7時頃登校すると。塾は無くても、ずっと学校で補習をし続けると。
  
すごく田舎になると、もう小学校から寮生活。月曜日から土曜日まで、学校の横にある寮に住んでるので、もう、休みなく勉強。で、スマホも取り上げられて。で、日曜日だけ家に帰って、家でゲームをしたり、家族とご飯を食べて、月曜日から土曜日までずっとまた小学校に泊りがけと言うか。それはあの、田舎なので家から小学校がすごく遠い場合ですね。
  
なので、今、その一人っ子政策っていうのが無くなって、二人以上産んでいいですよっていう風に中国はなったんですけど、二人いると教育費がかかりすぎるって言う事で、今は、一人っ子で十分、あるいは、一人もいらないっていう家庭も増えてきています。
  
  

日本の教育はゆるすぎる!?中国との違い

  
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本書の中でも、第4章で『日本の教育はゆるすぎる』と書かれていたと思うんですけれども、中国と比べてしまうと、どうしても緩いなっていう風に中島さん自身感じられますか?
  
ゆるすぎるって言う、第4章の言葉は、中国人が言った言葉なんですけれども、日本は決して緩い訳ではないと私は思うんですが、傾ける情熱の的が中国は狭いので。日本は、教育は緩い訳ではないし、日本人も教育はとても熱心だと思うんですけど、日本の場合は、もう少し幅広い教育と言うか、人間形成みたいなものが小学校、中学校では、どちらかと言うと、全般的な教育、人間形成、道徳も含めた教育が、日本は結構重視している。
  
けれど中国では、そういった道徳とか、協調性とか、みんなで一緒に何かをやるというよりも、一人一人の勉強がすごく大事なので、そういう人達からすると、日本では、掃除とか給食当番とか、そういったものに取られる時間を勉強に当てなさいと、中国人的には思ってしまう。
  
それは、日本人的にはゆるい訳ではない。必要なこと。だけど、中国人はそういう風に思う人が、中にはいるので。それが素晴らしいと言っている中国人もいます。日本に来て、日本の教育の方が良いという人もいるんですけど、中国は結局、競争に勝たないと駄目なので、中国的な価値観で見ると緩いというだけで、それはあの、一概にどちらが良いということではないですね。ただ、そういう風にならざるを得ない中国の環境というのがあって、それは日本人から見ると、ちょっとおかしいかなと思う面もあります。
  
  

日本に住んでいる中国人の考え方と価値観の変化

  
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中国に住んでいる中国人の方は、そういった生活を送られてると思うんですけども、日本に住んでいる中国人の方も同様ですかね?
  
日本に住んでる中国人も、ものすごい勉強熱心です。DNAというのか、それもあるでしょうし。
あと、やはり日本社会の中の少数派なので、それは他の国の人もそうかもしれないんですけど、日本人と同じ成績だったら、やっぱり日本人の方が有利になってしまう。だから、もっといい成績を取らないと、日本で認められないと思っているので、より一層勉強するというのがあるかなと思います。
  
  
ただ、実際やはり、過度な競争によって、ちょっと疲れてしまう、やっぱりちょっとそういう環境が苦手だなと思うような中国人の方っていうのは、やっぱりいらっしゃったりはするんですよね?
  
当然いますよね。やはり、勉強ができなかったり、あるいは、例えば他にちょっと得意なことがあったり、そういう人もいるので。まぁ最近は、少しずつ社会が変わってきて、音楽の道に行きたいとか、絵の道に行きたいとか、あるいは職人になりたいとか、アニメを作りたいとか、そういう方向で、自分を伸ばしていくという価値観も、少しずつ広がってきています。ただ、全体的には、学歴至上主義というのはあるんですけど、少しずつ社会の価値観は変わってきたかな。それはまあ、日本の影響もあるかなと思います。
  
  

日本が与える中国人への影響、日本に住む理由

  
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その日本の影響というのは具体的にどういったものが?
  
例えば、日本のアニメが素晴らしい。で、中国人はなかなか日本と同じクオリティのアニメは作れない。
  
なるほど。笑。
  
それはなぜか?イノベーションの力であったり、想像力であったり。それは勉強だけでは培われないもの。小さい頃からたくさん本を読んだり、たくさん絵を見たり、いろんな人と話したりすることによって、そういったクリエイティブなものは作られる。そういったものが、ちょっと足りなかったという意識も中国人の中にある。日本の本がすごく人気があるとか、そういったことが中国人を刺激してるって面はあるかなと思います。
  
いい関係ですねそれは。とても日本と中国の。
  
そうですね。日本の影響は、すごく中国人は受けてると思います。
  
そういった、ちょっと競争が辛いなっていう方にとっては、やっぱり日本っていうのは、少しまぁ中国に比べると競争はそんなに激しくないと思うので、やっぱ住みやすい国っていうことになるんですかね?
  
住みやすいと、多くの人が思ってると思います。まず、空気がおいしい。生活が安定している。人と人が蹴落としあうっていうことが比較的少ない。好きな場所に自由に住める。中国だと、戸籍の問題とか、職業の問題があって、好きな場所に自由に住めるわけではないし、好きなところに自分の家が買えるわけでもない。日本では、中国人でも日本に住んで、すぐに家が買うことができるし。日本はすごく生活がしやすい。便利なものがたくさんあるということが、彼らが日本に住む理由かなと思いますね。
  
  

これからも中国人は増え続けるのか?

  
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日本で暮らしている中国人の方っていうのは、これからも増え続けていくんでしょうかね?
  
増えていくと思います。今、その73万人という風に、本の中に書きましたけれども、ますます増えてくかなと思います。それが、ちょっと日本人の中には脅威いっていう風に、怖いっていう風に受け止める人もいるとは思うんですけれども、増え続けると言ってもですね、例えば、香港に中国人が押し寄せたような、あのような増え方はしないと思います。一定のところで止まると思うんです。それはやっぱり、日本語の国であるということ。中国人で日本に暮らすには、やはり日本語ができなきゃいけない。中国人はやはり、日本に比べれば便利じゃないですけど、やはり自分の国がいいと。特に、今、経済発展してるので、自分の国がいいって言う気持ちもあるでしょうし。増え続けると言っても限度があると思うので。
  
実際に、中国人の方が増えてこられると、日本の企業の中にも中国人の方が増えたり。中国人だけじゃなくても、これからやっぱり外国の方がどんどんいらっしゃったりすると、外国人の社員が増えていくことが多いと思うんですけれども。
  
今、日本企業の中に中国人が本当に増えてきて、中国関係の商社とか、そういうところ。メーカーだけでなくて、大手の銀行、金融機関、大手の商社、大手メーカー、中小企業、地方自治体とか観光関係とか。もう、あらゆるところに中国人が本当に増えてるなーっていう風に思います。この本の中でも触れましたけど、昔は料理店とか、マッサージ屋さんとか、サービス業で働く人が多いってイメージあったかと思うんですけど、今はもう、超高度人材、ホワイトカラーの人からサービス業の人まで、もう、あらゆるところに中国人が増えてるなーっていう風に思います。そういう人達が、まぁ会社の中で同じチームにいたりとか、隣の机にいたりとか、同じコンビニで働いてたりとか、そういうことは、もうこれからどんどん増えてくと思います。
  
  

中国の人とどのように付き合って言ったらいいのか

  
お互いに、やっぱりその、文化の違いとかもあると思う中、どういったことに気をつけたりとか、そういったことを認識しといた方がいいとかあったりされますでしょうか?
  
日本人と全く同じ常識は持っていないということですよね。日本語がペラペラの中国人でも、日本人が根底に持ってる暗黙の了解みたいなものは、中国人や外国の方が誰が持っていないので、全て教えてあげなければいけない。一方で、日本の企業の中に中国人社員が入ることでいいこともあって、私たちの常識が違うからこそ、違う発想力があって、違うビジネスのアイデアを出してくれる。大事なのは、そういう人たちを自分たちの仲間として取り入れて、いかにその人たちの能力が発揮できるように、良い環境を作っていくか、企業に良い循環が生まれるのが理想的ではないかなという風に思います。
  
  

中島恵さんの本をネットで探してみる

  
◆日本の中国人社会

日本の「中国人」社会 (日経プレミアシリーズ)

日本の「中国人」社会 (日経プレミアシリーズ)

  
◆なぜ中国人は財布を持たないのか
なぜ中国人は財布を持たないのか 日経プレミアシリーズ

なぜ中国人は財布を持たないのか 日経プレミアシリーズ

  
◆日本人は知らない中国セレブ消費
日本人は知らない中国セレブ消費 日経プレミアシリーズ

日本人は知らない中国セレブ消費 日経プレミアシリーズ

  
◆中国人エリートは日本をめざすーなぜ東大は中国人だらけなのかー  
  

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www010.upp.so-net.ne.jp